ガンダムの実写化が無理な理由。ハリウッドの背景にある問題とは?

ハリウッドのガンダム実写化が発表されて

から3年を経て、待ちに待った制作が始動

したはずなのですが、

多くのガンダムファンからは早くも失敗に

終わると諦めムード。

それは、過去の日本アニメ実写化の失敗の

前例があるからだという事が分かりました。

脚本、キャスティングなどに原因があり

失敗する理由の一つに中国のハリウッド

映画制作会社の買収話にまで及んでい

ます。

誇らしいはずのハリウッドでのガンダムの

実写化が、なぜファンに受け入れられない

のか探って情報をまとめてみました。

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ガンダムの実写化が無理な理由

出典元:https://pixabay.com/ja/

ハリウッドは過去に、日本アニメを実写化し

た際、原作とは異なる設定に変更し世界中の

日本アニメファンを失望に突き落とした

前例があります。

では、熱烈な日本アニメファンをガッカリ

させる要因になった再現性のない脚本とは

どんなものなのでしょうか?

▼ガンダムの実写化が無理な理由:
ハリウッドは原作の設定を変える

ガンダム実写化が早くも諦めムードになって

いるのは、過去のハリウッドによる日本ア

ニメの設定を変更したことにあります。

2009年に公開されたドラゴンボール・エボ

ルーションは、原作者の鳥山明氏を制作総

指揮として迎えられましたが、

実際には鳥山明氏の意見は制作側に聞き入れ

られることはありませんでした。

原作ドラゴンボールの実写化でドラゴンボ

ール・エボルーションは数々の設定変更を

行い以下はその一部です。

・孫悟空は18歳の高校生で

いじめられっ子

・祖父の孫悟飯はピッコロに倒された、

大猿の悟空に踏み潰れるのは亀仙人

原作の悟空は学校に通ってなかったですし、

祖父の孫悟飯は大猿になった悟空に踏み潰れ

たという設定のはずです。

後にそれを知った悟空がショックを受ける

シーンも悟空が成長するポイントにもなって

います。

それらの設定がガラッとハリウッド版ドラ

ゴンボールに入れ替わってしまいました。

この出来事は、アニメファンの間でハリウッ

ドへの不信を長く深く抱かせることになり、

ドラゴンボール・エボルーションが公開され

てから数年後、担当した脚本家のベン・ラム

ジーさんは、あるドラゴンボールファンから

のコンタクトに反応し、インタビューを受け

ています。

ドラゴンボールのファンでなかったこと、

高額のギャラ欲しさに仕事を引き受けてし

まったことをドラゴンボールファンに謝罪

しています。

「情熱を持たずに何かを作り上げれば、
良い結果にはならない。ときには最悪な
作品が出来上がってしまう」

出典元:https://rocketnews24.com/2016/05/09/745829/

▼ガンダムの実写化が無理な理由:
ガンダムの心理描写は描けない?

そもそも善悪の二元論に描かれるハリウッド

の映画に、ガンダムの敵味方ない細かな心理

描写を描けるかという問題があります。

例えば、主人公アムロ・レイが母親と再会

する有名なシーン。

敵であっても命を奪ってはいけないと諭す

母とアムロが葛藤する場面を、どう描くの

でしょうか?

脚本が出来上がるまで数ヵ月かかる報道が

あり、細やかな心理描写が再現されるのか

はプロットが公開されるまで待つしかあり

ません。

▼サンライズと映画制作会社の
共同開発

サンライズは実写版でもガンダムのテー

マである人間ドラマを再現するとHPで

発表がありました。

これはガンダムファンにとって嬉しい

情報ではないでしょうか!

3年前の映画制作会社との合同記者会見

で同席した当時サンライズ社長だった

宮河氏は(現:バンダイナムコエンター

テインメント社長)は、

シナリオとメカニックデザインの

共同開発だと仰っていました。

宮河氏といえばガンダムSEED、

ガンダム00等のプロデューサー

だった人物です。

ガンダムのプロデューサーと共同開発を進め

るあたり、ドラゴンボール・エボルーション

の時の様なファンに失望させる映画作りは避

けたいハリウッドの意志を感じますね。

実写ガンダムの映像(IGN japan)

▼映画制作会社はレジェンダリー

薄い紙が数枚

出典元:https://pixabay.com/ja/

ガンダム実写化の制作にあたる映画会社は

米のレジェンダリー、

そして、監督は日本アニメが好きなジョーダ

ン・ヴォート=ロバーツ監督、

脚本は漫画家でもあるブライアン・k・ヴォ

ーンさんが務められます。

ヴォーンさんは特に日本アニメ好きでは

なさそうですが、エミー賞やゴールデングロ

ーブ賞を授賞した米の人気ドラマ『LOST』

の脚本を担当した方です。

LOSTは個性的なキャラのストーリーが

其々に同時展開されていく構成の人間ドラマ

で社会現象を巻き起こしました。

ヴォーンさんは凄い方なんですね!

心理描写も得意なのでは?とガンダムの

脚本の仕上がりを期待してしまいますよね!

▼ハリウッドによるガンダムの
心理描写の再現性は?

サンライズとレジェンダリーの共同開発で、

監督は日本好き、脚本は人気ドラマの脚本

を書いた経歴の持ち主という強化体制。

とはいえ、原作は世界中で愛されている

ガンダムでも実写化となるとアニメを見ない

ガンダムを知らない人達にも受け入れられる

内容であることは必須になります。

合同記者会見では宮河社長が

「全く新しいガンダム」を制作するという

言葉の裏には

原作通りではないとの示唆にも受け取れる

だけに、動揺されているガンダムファンも

いらっしゃるかも知れません。

劇中のタイムラインは宇宙世紀になるのか、

主人公はアムロ・レイか別の人物なのか、

映画の全貌が明かになるまで、ガンダムファ

ンの懸念は続くと思われます。

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ガンダムの実写化の失敗を予期させる
ハリウッドの背景にある問題

中国の地図

出典元:https://pixabay.com/ja/

以前からメディアで言われている通り、

中国企業によるハリウッド映画会社の出資や

買収が、ハリウッドの映画制作に影響を及ぼ

しているからです。

ガンダムの実写化が失敗すると予想されてい

るのは、映画の設定や脚本の内容だけでは

ありません。

元々アメリカ国内の映画全体の興行収入が

落ち込んでいた中、中国企業による出資・

買収で映画が制作されることが増えていま

した。

さらに米中の映画外交による交渉で中国の

洋画の輸入が増加、ハリウッド映画の興行収

入がアメリカ国内よりも中国国内が上回った

ことで、ハリウッド映画の利益は持ち直すこ

ととなります。

そんな中、ガンダムの実写化を制作するレジ

ェンダリーも中国市場を狙い中国寄りの映画

制作にシフトしていった…

この流れでガンダム実写化を警戒するのは

なんとなくく分かりますね。

▼レジェンダリーの中国寄り映画とは

マット=デイモンさん主演の米中合作映画

The Greet Wall(万里の長城)という製作費

154億円をかけた歴史戦争アクションムービー。

歴史戦争映画と謳っていますが三国志の様な

壮大な戦争シーンはなく単にモンスター退治

の映画になり、万里の長城をテーマにしてい

るのに主人公は中国人ではなく何故かアメリ

カ人と疑問視する評価を得ました。

この映画は、中国の巨大映画市場に取り入ろ

うとするハリウッドとアメリカのエンタメ界

のビジネス展開を優位にしたいワンダの腹づ

もりか一致して制作されました。

この映画の公開後にレジェンダリーはワンダ

に買収されたのです。

▼ハリウッド映画への中国企業の影響とは

中国企業がハリウッド映画制作に出資したり

映画制作会社を買収したことで、中国系俳優

の出演機会はグンと上がりました。

中国を舞台にした設定や、アメリカのピン

チを救うのは中国人という映画だったりと、

中国を持ち上げるハリウッドのあからさまな

態度は、アメリカ映画の信頼を失う一助にな

ったということなんですね。

ガンダム実写化の失敗を予想するファンの

根底には、劇中の不自然な中国の登場や、

原作にない中国キャラ登場への疑念があると

思われます。

▼ハリウッドと中国、蜜月→
一時離れるも→また接近

全世界が自粛期間に入っこと経済的に苦境に

陥ったのはハリウッドも同じですが、

アメリカ国内の映画の観客は十分戻ってきた

とは言えず、

その反面、中国ではすでに自粛期間前の

全興行収入を回復する目前まで迫っています。

あるコンサルティング会社の調査で中国の

映画の興行収入は、

・2019年 約1兆679億円

・2000年 約1兆12億円

出典元::https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-02-16/QOLFP2DWRGG001

中国は他国より早く経済活動が再開され

映画業界の立て直しをはかる事ができま

した。

ここで中国市場にあやかりたいハリウッドで

すが、最近のメディアの報道によると意外に

中国の観客は欧米の中国人の描き方に神経

を尖らせているとあります。

確かに、米国との交渉で規制を緩和し輸入

した外国映画の舞台は中国なのに主役は

中国人じゃないとなると、さすがの中国人も

不満を覚たのかも知れません。

映画外交の期限は17年に切れて、ハリ

ウッド映画の輸入は認められては

いますが、今は絶頂期より数は減って

います。

そこで、ハリウッドでは中国で再生を試みる

為に中国にウケる映画制作をする媚びが始ま

るのではと言われているのでいるのです。

画面の中には中国人俳優しか映ってないハリ

ウッド映画が爆誕する可能性すらあります。

ハリウッドと中国は、また蜜月へと戻って

いくのか、あらゆる日本アニメが次々と

ハリウッドで実写化されていくのを見ると、

ガンダムの実写化の失敗を見据えるファンの

気持ちが分かるような気がしますね。

まとめ

ガンダムの実写化が無理だと考えられる

理由は、設定や脚本の内容だけでなく

ハリウッドと中国の関係も原因であるこ

とが分かりましたね。

ハリウッドにある中国の影響を

感じさせない、純粋なガンダムは

完成するのか?

動向を見守っていくしかありません。

最後まで読んで頂き

ありがとうございました。